2009年10月26日

満足せず“良きもの”と捉える

現状に満足することと、現状を“良きもの”として捉えることは、同じ様に思えて実は違う。
それは、山をみて「山はいいなあ」と言うのと、山を登って「山はいいなあ」と言う様に。
「現状に満足せずひたすら精進していく」姿は確かに正しい姿勢のように思えるけれども、今自分の持っているものに不満を持って新しい何かを求める姿勢では、残念ながら何も得ることができない。

現状の自分を認め、それが良いものだと信じ、その中で何が出来るのだろう…と考えて、初めて物事は新しい価値観を見出されていくという事実。現状に不満があって、それに替わるもの、それ以外のものを探すことは、現在の自分を否定することであって、否定された現状から生み出されるものはやっぱり良いものにはならないからだ。

スーパーにいけば大概の料理に必要な材料は揃えることができる。無ければ買う、これは当たり前のことだ。でも、本当に智恵を働かせる時は、今現在の冷蔵庫の中に何が残っていて、その今ある材料で何が作れるのか?を考えることなのだと思う。

もし、深夜に世界が終わってしまうかのような空腹に襲われて、何か食べようと冷蔵庫の中を覗いて、玉ねぎとビールと消臭剤しかなかったらとしたら、猟銃をもってハンバーガーショップに強盗しにいかなければならない状態になるのかもしれないけれど、大抵の場合は何とかなるものだと思うし、何かが残っていればそれに“追加”するという形で他の材料を買いに行く動機付けとなるのだと思う。

そう考えると、僕達の求めているものは今ある自分に必要なものであって、今“ない”自分に必要なものではないんだろう。ならば、今現在の自分はすでに “ある”存在であり、未来に対して持つ夢のようなものも、その存在があるからこそなのだ。

だから大切なこととは、今まで“ない”と思い込んでいたものを無理矢理“ある”と考え直すことじゃなくて、一度自分の足元を見てどこに立っているのかを“見直す”ことだと思う。
もしくは、その“ない”という事実を忘れることだ。

まるで部屋をくまなく掃除するかのように、順番に片付けていくと意外なものを見つけることができるかもしれない。ないものを探してもやっぱりない。でも、あるものは必ずどこかに埃をかぶって隠れているのだとは思いませんか?


参:人生はまかない飯
未来にあるものは今に必ずある



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現状否定は進歩の条件か?【元気!本気!勇気!】at 2009年10月26日 18:58
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