2009年04月18日

「あなたが抵抗するものが存在し続ける」 カール・ユング

「抵抗」という名の要求。
自分の望むものには「欲しい!」とその目標に自分のエネルギーを注ぐ。それだけに集中できれば夢中になれるし、そのために努力している自分が嬉しくなる。 反対に、自分の望まないものに「いらない!」と抵抗し、それに対しても自分のエネルギーを注ぎ込むと、同様にそこに集中し暗鬼となり、そのために努力している自分が苦しくなる。

自分の望まない状況や感情など、世の中にはたくさんあって、それさえなければ自分は幸せになれるのにと考える。でも、じゃあ、自分の望む世界とはどこにあるのかと言えば、単純に自分の望まない状況や感情のことを“考えない自分”があることだったりする。
ということは、自分の望む世界とは今すでに“ここ”に存在していて、ただ自分で望まないことを一所懸命考えているからいつまでも満足できない自分が存在することになる。

自分の幸せにエネルギーを注ぐのと、自分の不幸にエネルギーを注ぐのとどちらがいいですか?と聞けば、たいていの人は前者だと答えると思う。でも実際にやっているのは、自分の過去やトラウマ、劣等感や自信のなさにエネルギーを注いでしまっているということ。 怒り哀しみ、悲劇の英雄や美女のように犠牲的だ。
貧乏になるかもしれない、病気になるかもしれない、みんなに嫌われるかもしれない…。マイナスを解消するものはプラスになるものであって、自虐的なマイナス思考はマイナスを増大させる。

そんなことを言っても、それをしなかったら自分は成長できないとか、強くなれないとか、忘れることが出来ないとか言われそうだけれども、プラス思考とは、マイナスがそこにあると認識してこそのものであって、ネガティブなものがなければ、そこにポジティブなものを持ってくる必要がないのです。


<もし自信をなくしてくじけそうになったら、いいことだけ思い出せ> やなせたかし

自分の望まないものに気付いたとしたのならば、それはとてもいいことです。
何故なら、その逆にあることが「自分の望むもの」だからです。「泣かない」と抵抗しているのは、「泣きたい」が存在するから。そこで泣きたいだけ泣いてしまえば「笑いたい」自分に気付く。友人に会社やパートナーの愚痴を言ってストレスを解消する、それは自分は何に不満を持っているのかを聞いてもらうことによって誰かに受け入れられ、自分に確認出来るからです。

問題はそこから「どうなりたいか?」ということ…それが自分の望みとなる。
いったい今何に“抵抗”し考えこんでいるのか、考えてみると面白いかもしれませんね。



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