心に効く言葉

「人は一人前になるためには“青春”という時期に今までの自己と決裂し、そして心底からの痛切な悔いを持って自己と和解せねばならない。」

私は絶望したことがない人が明確な希望を持つことは不可能だと考えています。
病気をしたことがない人が健康のありがたさを真に理解することができないのと同じことだと思うからです。

青春とは、ブルー（憂鬱）であり、季節の始り…つまり“苦しみの始り”と解釈しています。
学生時代、恋愛や部活…その他活動を通じて大人の階段を登って行く“希望の時期”のように思えますが、矛盾に満ちた“オトナの世界”に耐えうるだけの精神を養う登竜門でもあるのです。

それを勘違いして縛られない自由だけを求めると、“一人前“になるチャンスを失っていくのです。また、オトナが子供にチャンスを与えないということもあるのですが…。

自由とは、がんじがらめの不自由の中からしか見出せないですし、同じように希望も絶望の中からしか見出せないと思うのです。青春は、いつも私達の心の中にいて、成長時期にさしかかると表に出てきます。そして私達に絶望を与えるのです。それから逃げ出さなければ私達は希望を持てるようになる…そう考えています。

あなたがもし今苦さに逃げずに耐えているのならば、今の自分を誇りに思ってください。　
そんなあなただからこそ、希望を見つけることができるのです。