2005年12月11日

“創る”ということは一緒に生きること。

(BY 岡本敏子「いま、生きる力」)

みんな固定概念に捉われていて、創るというと絵や彫刻とか詩や小説…つまり作品を創ることだと誤解している。
ある人ににっこりいい笑顔でほほ笑んであげる、いい時にいい言葉ですぱっと褒めてあげることだって立派な創る行為だ。
相手はそれによってどんなに鼓舞され、元気になり、本質に自信を得て前に踏み出せるだろう。
野菜や花を育てるのも、仕事の企画を立ち上げることでも、最初の芽生えから自分が関わり、育み、抵抗を取り払って、そのものが一人で立って歩き出すまでいのちとともに開いていく。
自分を追い詰めて、対象と一体になって生き、苦しみと歓喜のギリギリっと寄り合わさった、そこに産み出されるもの…それが創る喜びなのだ。

誰もが岡本太郎のようにあることは難しいかもしれない。
本当に爆発しつづける、見事な生き方だった。惚れ惚れする。私は惚れ惚れし通して、ずっと、凄い人、いいなあ、とドキドキしながら後を追って走り、時に抱きしめ、一緒に嘆き、笑い、ここまできてしまった。一瞬もたるみはなかった。

みんな格好もスタイルもよく、純粋だし、悩んでいる。だが、とことん、野暮ったいほどひたむきに愚直に悩むことはない。適当に流して、また適当に悩む…そんな調子のいいことでは充実していのちを輝かせることはできない。
彼をずっと見ている。だから言いたいのだ。 “創る”と決意しなければ、創ることはできない。


女性は生命を産み出すその瞬間、“苦しみと歓喜のギリギリっと寄り合わさった”その感じを得るのかもしれません。
私は死ぬときに「見事な生き方だった」と言葉をかけられたら、きっと一生分の辛かったことが全部報われると思います。
私の命は長いか短いかわからない。 でも、寿命は「見事な生き方」という絶対感の前には何の意味も持たない。

どうしたら見事な生き方が出来るのでしょう?…それは“創る”こと…一緒に生きること。
永遠に明日という日は来ません。今日という日の連続だけです。
だから、今日という瞬間を一緒に死ぬほど生きてみたい…だから創りたいのです。




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