2006年06月24日

「志」・・・”士”は高く、“心”は低く持つべし

逆境に打ち勝つ方法とは、どんなものなのでしょうか?
精神力の強い人、運が強い人しかできないような方法…そんなイメージがあります。
不屈の精神、必死の覚悟、無我の境地…言葉ではわかっても、なかなか行動で証明する
ことは難しいことです。

私は深く落ち込んでいるときに思うのです。
「どうして自分ばかり」「こんなにも頑張っているのに」…と。
それは、後で考えてみると“自惚れ”以外の何者でもないと気付きます。

自分を過大評価し、その結果が伴わない場合に“落ち込み=自惚れ”の方程式が成り立ちます。
人と水は同じように、高い所から低い所へと流れていきます。
だから、自分の思うようにならない状態になった時に必要なこととは、落ち込むことではなく、
“心”を低く持つことです。

“士”とは、字解で言えば“まさかり”であり、ある物事に身を立てる人となります。
そして“心”とは、精神であり、物事の核心であり、命の根源であります。
それが合わさって“志”という文字が生まれます。

「こうあるべき」「あああるべき」と思うことが“志を持つ”ことのように思えますが、
実際は「こうならない」「そうならない」のが当り前であると認識することが必要なのです。
自分の思い通りにならなかったときに、もし、自分の心が低いところで待っていなかったら、
どこで自分の“士”を受け取ればいいのでしょうか。

大切なこととは、成功した自分を思い失敗の恐怖を忘れることではなくて、失敗したとしても
歯をくいしばって踏ん張れる心を持っていることです。
大きなことを考えるということは、その全く逆の大きなことも起こるということです。
陶芸で口が広く高い器を作るように、くずれやすいのです。
それでも尚、挑戦すべき価値があると踏ん張る土台となる心を持つこと。
そうすることによって、自然に人が、チャンスが自分の方へ流れてくるようです。

参:着眼大局、着手小局



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