2006年07月05日

“作る”んじゃない、“醸(かも)し出す”んだ。

誰かに勇気を与える、強くする…そんなことは人間にはできません。
何故なら、勇気や強さは自分の中だけに存在し、決して人に分け与えることはできないものだからです。もしもそんなことができる人がいたら、その人は、神様でしょう。

便宜上、「幸せにする」だとか、「癒し効果」とか、どこからか神秘のパワーが自分を導いていくような“魔法”のようなもので人を“錯覚”させますが、それは他から与えられたものではなく、実は本人の“思い込み”がそうさせているのです。

テレビドラマなどで、演技だと分かっていながら、リアルに感動するような感じです。
泣きたい、怒りたい、笑いたい、喜びたい、全て何かがあったからそういう気持ちになるのではなく、本人がそれを望んでいるからそういう気持ちになる媒体(もしくはきっかけ)を求めているのです。
つまり、不幸だ…と思う人も、幸せだ!と思う人も、それは本人がそう望んだからです。
心なく相手を傷付けようとする人は、自分自身が傷付いているからです。ですから、他の誰かの弱さを強くしようなどという“親切心”や“正義”は、自惚れ以外の何ものでもありません。

ただ、私たちにできることとは、ある素材に“きっかけ”を与えること。
ただその人の存在を認め、その人が一人で歩き出せるようになるのを見守り、共に歩むこと。
それを“作り出す”のではなくて、それがその素材そのものの力で“創られて”いくこと。

材料も何もないゼロから料理を作れと言われればそれは無理です。
でも、ある素材を使っておいしい料理を作ってと言われれば、上手な人なら可能です。
そこでシェフは素材のおいしさを最も“醸(かも)し出す”料理方法を探して試すのです。
それは、人を“活かす”方法であり、誰かに勇気を奮い立たせる“きっかけ”となるものと、同じことではないでしょうか?

私たちの持つ力とは、あるものをあるがままにすることです。
誰もが自分のことをダメな人間だと思い込んでしまいます。
そこで、その人の可能性や良いところをを見つけてスパっと褒めてあげる。
そして、自分もあるがままの自分であるがままの希望を求めていけばいいのです。

参:成長とは、人が外に対して“変化する”ことではなく、自己の内側に“追求する”ことだ
“創る”ということは、“生きる”ということ
LET IT BE The Beatles
自分以外の誰かになろうとするから苦しいんだよ



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