2006年11月02日

鏡とは見事なる骨董品です  写真とは見事なる真犯人です

By ふかさか南 『もっとちかくにきてよ』

<鏡とは見事なる骨董品です
 写真とは見事なる真犯人です>


この言葉に対する私の解釈は「生きる事に、ごまかしはきかない」です。
人は愛を求め真実を求め、純粋に物事を見ようとすると、憎悪や偽善や
不純に出遭うことになります。

生きることは死に歯向かえないということです。
そのために、あがいていしまいます。
死に歯向かえないなら、生きる事に歯向かうのです。
何故なら、人の“苦しさ”とは、辛い過去が忘れられないということだからです。

そんな時、ふと自分を鏡に映して自分の顔にうんざりする。 見るのも嫌だ。
そんな時に映した自分の写真は、残酷なほどにいやったらしい。

私はそんなに強くないし、きれいな人生を歩んできたわけではありません。
ただできるだけ、嘘のない生き方をしていきたいだけなのです。
だから、自分と対決するのです。
憎悪や偽善や不純に満ちた失敗の過去に歯向かえないなら、そのまま
呑み込んでしまうのです。そこに少しでも自分かわいさで、ごまかしたり、
否定してしまったりすると、余計に苦しむことになってしまうのです。

大切なことは、決して投げ出さず、目を離さず、真正面から等身大の
自分を見据えてみること。
「なんて惨めで情けなくて弱い人間なんだろう。」

辛い…、でも苦しくはない。
何故なら、それは過去ではなく“今に生きている”ことになるからです。

ドキドキとしない恋も、安心しきった愛も、もうそれは恋とも愛とも呼べません。
だから、辛くていいんです。それが面白い。
辛い自分に、修羅場でこそ笑って、自分の弱さを確かめてみると、拍子抜け
したかのように今まで重たかった日々がストンと軽くなったりします。


<紛失物を探す脳と宝物を探す脳はおなじか>

そうなんです、失うものと、これから得るものは、同じ質量を保ちます。
そこで今まで自分が足りていないと思っていたものが、実は最初から満ちていたことを知ります。
あなたは鏡の中に映る自分(かつての過去)に泣き、そしてほほ笑むことができますか?


もっとちかくにきてよ

ふかさか南著:『もっとちかくにきてよ』



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この記事へのコメント
自分に真正面から向き合うことは、相当の勇気がいります。
いつもちょっと手の隙間から覗いたりしています。
もともと自己否定の強い性格でしたので。
でもようやく少しずつ自分を肯定できるようになってきましたが、
まだまだです。
Posted by 空凛 at 2006年11月05日 14:04
>空凛さんへ

僕は思うんです。
自己否定や劣等感を持っているということはそれだけ自分と向き合おうとしている姿勢なのではないか?と。
人間である限り、本能と理性と社会の間で悩み続けなければならないのかもしれませんね。
Posted by ayanpa at 2006年11月07日 22:31
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