2005年09月11日

自分が是と感じ、真実と信じたことこそ・・・

自分が是と感じ、真実と信じたことこそ絶対真理であり、行動によって完結する。 
(BY 王陽明 中国の思想家)

惻隠の情を催せばただちに行動し救済する。
救済が困難であっても実行しなければ思想は完結しない。
最後には身を滅ぼすことに仁と義をなし、己の美のありかとする思想。

その根幹は「知行合一(ちこうごういつ)」であり、どんなすばらしい思想を持ったとしても行動が伴わない場合、それは愚の骨頂であると陽明は卑しめています。
また、まわりにとってそれが「悪」だとしても、自分が「正義」だとするならば身を滅ぼすとしても行動によってそれを証明しなければならない。

この言葉で勘違いしてはいけないと思うことは、決して「自分のためなら他を傷つけてもよい」わけではなく、考えて考えぬいてこれ以外に正しい道はないという確信があって初めて成立する言葉だと思うのです。T.S.エリオットの言う「創造力のないうつろな人間たち」は宗教や学者などの威を借り、自分こそが正義だと他を攻撃する。戦争はそんなうつろな思想によってもたらされる代表例です。

他を傷つける思想は持ってはいけない.
でも、ときとして、他を傷つずに完結できない思想もあります。
その場合は己の命を賭けた決断と行動によって責任を果たすべきだということでしょう。





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