2005年09月15日

二人の小人(ホムンクルス)

大脳新皮質の運動野と小脳に一人ずつ、それぞれの頭の中に、負傷した二人の小人(ホムンクルス)を抱えているのだ 
(By 浅倉 卓弥『四日間の奇蹟』)

ゲーテの小説に出てくる小人「ホムンクルス」。
脳の中には小人が非常に窮屈に体を歪めて縮こまっているという医学的な模式図があります。
その小人が右足を怪我すると本体の左足が、逆ならば反対に影響が出ると想定されているそうです。

人は「歩く」という動作一つにしても、膝やかかとの関節を制御して、動作を成立させるために筋肉を動かすという小脳の肉体的働きと、そしてその固体がどちらへ向かうのかを決定する大脳新皮質の精神的働きで成立しています。
ごく短時間にそれぞれの分担に従って情報を制御し、不都合があれば修正するという見事な装置を人間は一人一つずつ持っている。

けれど、誰しもの小人はどこかしらいつも傷を負っていて、正常な働きをしていてくれていないような気がします。だからこそ、人は互いに支え合い生きているのではないでしょうか?



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