2005年10月31日

人々は慎重さを必ず褒めそやす。

人々は慎重さを必ず褒めそやす。 
だが、慎重であったところで良い結果が出るとはちっとも決まっていないのだが…
 
(BY ラ・ロシュフコー)

人はどんな時に失敗するでしょうか?
注意散漫なとき、他事に夢中になっているとき、疲れているとき…。
確かに興奮・疲労・注意などがその人に失敗や言い間違いなど“しくじり”現象をひきおこしているかのように思えます。

では、冷静で元気で注意を払っていれば失敗しないか? 実は違うのです。
プロのピアニストはいちいち考えなくても正しく鍵盤を叩きます。もちろん弾き違えることもたまにありますが、考えずに弾けることが失敗の危険を高めるならば、プロピアニストは最も失敗する危険にさらされていることになります。

しかし、事実は逆で、仕事というものは強い注意をはらっていない時に特に正確にでき、強い注意力で他に気がそれないようにしている時こそ“しくじり”は起こってしまうものなのです。それを、フロイト精神分析では「錯誤行為」というものだそうです。

そのもっともわかりやすいものが「呼吸」です。
意識して呼吸をしてみて下さい。かえって“しづらい”はずです。
それと同様、恋愛・妊娠・仕事・生活・友人…意識が強ければ強いほど、“しづらい”はずです。それは意識がそれだけ強いということは、“その反対の物事を求めている”ということになるからだそうです。

恋愛がしたい!と強く意識している人は逆に“さびしい”、“恋愛は恐い”、“恋愛していないといけない”と強く意識しているのです。
その表の心と裏の心がぶつかって“しくじり”を引き起こすというのです。失敗してはいけないという意識の抑制が、天邪鬼(あまのじゃく)となって意識に出てしまうのです。

要するに不安で“楽しくない”からです。楽しくないから意識する…意識するからしづらくなる…その根底にあるものは“恐怖”と“義務感”です。

もしそれが楽しいものだとするならば意識しなくても自然にしているはずですし、できるはずです。呼吸も“呼吸しなければいけない”とか“くるしい”と思う前に自律神経が“呼吸をすると楽になる”“必要”としているからこそ自然にできているのだと思うのです。

義務感からくる“必要”ではなく、希望という“必要”を得たときに物事がうまくいくようです。

参:細かいことにあまり一生懸命になる人は、ふつう、大きなことができなくなるものだ。
  好きこそものの上手なれ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このカテゴリーの記事一覧⇒ 人生のヒント
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

▼ブログランキングに参加しています。クリックで応援していただけると励みになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ  
同じカテゴリー(人生のヒント)の記事
真実は嘘をつく
真実は嘘をつく(2009-10-21 07:54)


※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。