2005年11月02日

「罪」の対義語は…「罰」だ 

(BY 太宰治「人間失格」)

人の欲には“食欲”、“性欲”、“睡眠欲”、“財欲”、“名誉欲”の「五欲」あるとされています。
「欲」は「悪」と同じ意味のように捉えられ“望んではならぬもの”とされがちです。

例えばお金、お金持ちの人を心のどこかで“悪どい”と思ってしまいます。
しかし実際は、お金が悪いわけでなく、お金に執着して心を腐らしたりすることが“悪い”ことなのです。それを列挙すると、「強欲・高慢・淫乱(不貞)・怒り・貧欲・ねたみ・怠惰(虚栄)」の「七罪」があると言われています。

主人公が愚かだと知りつつ罪を犯し続け、抜け出すことができない人間のエゴ(我)を、太宰氏本人の実際と重ねて書いたこの作品の中に、その孤独性があります。
もしかしたら私達は「罪」と「罰」の間を行ったり来たりしているだけで、「正義」とか「愛」というのはただの幻想かもしれない…エゴを持ち続けている限り、そこから抜け出せないようです。



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