2005年12月10日

道で仏に逢えば、仏を殺せ 

(BY 臨済禅師)

禅の境地とは…人間存在の真実とはかくの如しのようです。
私の解釈は“仏とは救いであり、また誘惑である”
つまり、仏の教えに依存するなということではないかな?と思うのです。
仏というとわかりにくいかもしれないので、別のモノに置き換えると下記のようになります。

「出逢うのは“自分自身”です。 道で己に逢えば、己を殺せ」

自分自身にはいらないものがたくさん付いています。世間体・学歴・過去…。
あらゆる欲望があらゆる絶望を持って誘惑してきます。
「お前はその程度の人間だ、あきらめろ、どうせ失敗するに決まっているし、これ以上頑張ったって何の得もない。お前がやらなくたって他の誰かがやってくれるさ…。」と。

進歩だ福祉だと安全に生活できることばかり考え、危険に体当たりして貫かず、自分を大事にしすぎてしまうから、逆に生きがいを失ってしまうようです。

宇宙最大にして最強の“敵”は実は“己自身”なのです。
己の内なる誘惑はどんな外的な抑止力をもってしても止めることは難しい。
そんなときにこの言葉を思い出し、そんな己の矛盾と闘わないといけないのだと思います。

自作:禁煙中にタバコに逢えば、タバコを殺せ!



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