2006年05月02日

人間こそが“反自然”である

環境問題。
地球温暖化によって北極の氷が溶け未知の細菌が繁殖、地球の水面は上がり、異常気象とともに未知のウイルスや汚染物質が世界中に蔓延。あるところは水没し、あるところは砂漠化し、自然の生態系を狂わせ、このままでは、生命が存続できなくなってしまうようです。
LOHAS(ロハス)、愛知万博しかり、今、世界は環境に対して真剣に考え始めたのです。
Co2削減、街に緑を! 資源再利用を身近なところから始めながら、その影で、貧富の格差による犯罪や戦争、年間数百万トンとも言われるコンビニの残飯が、世界の人口爆発による食糧危機を無視し続けています。

地球を“一人の人間”に見立ててみれば、“癌細胞”が何であるかがよくわかるはずなのに、牛の糞が温暖化の原因だとか、越前クラゲが中国で発生して日本の漁業がダメになるとか、環境汚染の“原因”には注目せず、その“原因”が引き起こした“結果”ばかり批評し合っています。

テレビでは一部の学者さんが「自然に優しく、緑を大切に」なんて言っていますが、できることが観葉植物を部屋の片隅に置くことくらいでは根本解決には至りません。
何故なら、人間こそがアンチ自然であり、環境汚染の“唯一”の原因であるからです。
進化の過程で、サルは住み良い森林地区に身を置いて、人間は森からサル達に追い出されたのか、安全に住むことを善しとしなかったのか、食料に乏しく外敵に狙われやすい平地に住みました。
その結果、人間は道具を発明し、火を発見し、二足歩行になって狩猟、農耕、工業と生活技術を進化させ今の社会をつくってきたといいます。

だとすれば、動物は環境に対応すべく進化してきたのに対し、人間の祖先とは、まさに環境に“対抗”すべく進化してきたのではないでしょうか?
だから、極端に“自然を大切に”と考えるならば、人類に残された手段は“滅亡”しかありません。

それは、“火の文明”を捨てることで簡単に“温暖化”は解決できるでしょう。 実際は無理ですが…。
大切なこととは、まず、人間が反自然の存在であると認識すること、そして「自然を大切に」などと自然を自分のペットのようにかわいがることではなく、自然に助けてもらい、また自然を助けるという「持ちつ持たれつ」の対等の立場で、“共存”していくことではないでしょうか?

癌細胞のように増殖することだけを考え、“資源”を蝕み続けるのか、共存を願いこれから互いに学んでいくことをしていくかは、「自然を大切に」という“冠詞”だけではできないのです。
自然の環境について潔癖とも言える人が、あれもダメこれもダメと文明を制限する動きをしていますが、私はうまくいくようには思えません。

何故なら、人間が存在する以上、自然は壊れるからです。
自然を壊さないようにすることも大切ですが、問題は、壊した後にどう現実的にクールに補修し回復していけるか?がより重要なのです。
そうでないと、買い物一つ、旅行一つ、極端に言えば呼吸一つとっても、それらは自然を汚染する行為だからできなくなります。
だからまず、“反自然”の立場を忘れないことが、私達の存在理由を明確にするのだと思います。





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