2006年05月07日

ひらがなで語る人は知恵の人

学問に長(た)け、知識を豊富に持っている人ほど、難しい言葉を使い、一般には理解しづらい言い回しをしてしまう傾向があります。
例えば会社という形態で、管理責任のある立場となればなるほど、現場よりも外商や知識人、銀行、政治家などとの付き合いが優先されてしまい、難しい専門用語が標準語となってしまうのです。
そしてそのまま理論による思慮分別のかたまりになると、冒険するエネルギーがなくなり、狭い世界に閉ざされ、他を受け入れたり、感謝したりする精神が乏しくなってしまうのです。

理屈で世の中を理解しようとすることは悪いことではありません。
でも、世の中を理屈で押し込めようとしてしまうと、「机上の空論」になってしまい、人間や自然の機微を感じることができずに、ただ難しい正論や専門用語を語るだけになってしまいます。
これでは、相手は、決して理解も納得もできないのです。

しかし、知恵のある人は実践で培った“ことば”を持っています。
”ことば”は、単純明快で心にすっと入り込んでくるような自然さがあります。

知恵とは、“自分にできないことを、人を育てて、やってもらう”ことではないでしょうか?
自分にできること・きないことを、やってもみないで区別して、誰かにやってもらおうということではありません。“その人の可能性を見つけることができる才能”…それがこの言葉での“知恵”ではないでしょうか?

ひらがなで語る人…それは人の可能性を信じ、わかりやすい言葉で、その人のやる気を引き上げることができる能力を持つ…私はそんな人間になりたいです。




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この記事へのコメント
なりたいですね!!
でもそれが難しい・・・

高校の頃、国語の先生に「あなたは○○の本を読んでるでしょう?」と言われたことがあります。
書き言葉は特に、なにかに影響されることがあるんですよね。
大学時代に散々法律の本を読んだり、そういった論文の書き方を叩き込まれたせいか、私の書く文章って固いんですよー
これじゃいかん!と思いながらも、会社での伝言メモにすら「できるか否か返事をお願いします」なんて書いちゃいます。。。
『否か』なんて、、、(汗)

だから余計、せめて話し言葉だけは、、、という気持ちになります。
結局、分かりやすい言葉ってのが一番ぐっとくるんですよねー
Posted by レイ at 2006年05月12日 23:35
それは、デカダン思想がアウフフーベン化して、リビドーの世界でドッペルベンガーに出会ってしまったかのようなカオスなのですな!!
…なんてこと言われてもさっぱりわけがわからないですよねえ。
難しい言葉を使った方がなにかしら、自分が賢くなったかのような錯覚におちいますが、相手に伝わらなければ意味がないですよね。

>『否か』なんて、、、(汗)

つい、笑ってしまいました。
そういうネタ、私は大好きです。 レイさんのキャラを知っている方なら、それを見てつい和んでしまうのではないでしょうか?
私はことばの中でも、日本語ほどリズム感や情緒があふれる言語は他にないと思っています。
最近の”MOTTAINAI”のように、3R(減らす、再利用、再資源)の言葉であり、物にたいする大切さや尊敬の念を一言で表すものは、外国語にはないそうです。
だから、日本語をとても上手に使いこなせればいいなあと思うのです。
言霊の国、日本で、シンプルで良い言葉を使っていきたいですね!
Posted by ayanpa at 2006年05月14日 21:08
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