2007年09月05日

すきなことをやれ!

「すきなことをやれ!」 BY 本田宗一郎

すきなことに努力する心は、今自分の行っていることが“うまくいくこと”と必ずしも一致しない。
100mをどれだけがんばったって走っても10秒切れないだろうし、宇宙飛行士になりたくても
なれない人もいる。色々なハンディキャップによって最初からできないこともある。

自分の目指している道は暗く険しい、でも努力し続ければきっと必ず…。
僕達は「努力」“ベクトル(力の向き)”というものと「才能」という“軸”をごちゃまぜに考えて、
「好きなことをやり続ければ必ず“成功”する」という言葉に誤解してしまっていることも多い。
「失敗」を「成功」の対極に捉え“失敗しないこと”が成功だと考えれば、何をやっても成功しない
ことになります。何故ならどんな道にも“挫折”はあるから…うまくいくことが成功とは限らない。

じゃあ、 “うまくいく”ことを望むのは無駄なことなのか?と言えばそうではありません。
成功は「功を成す」のだから、つまりそこへ向かってどれだけ挑むことができたか?ということで
“うまくいく”こととは意味合いが変わります。成功する状態があるからこそ、うまくいく状態になる
とも言えます。

もし僕たちが何にも挑む心がなかったとしたら、成功もうまくいくこともありません・・・問題は
何に挑みたいのか? 「努力ベクトル」があっても「才能軸」に合わなければうまくいかないし、
都合よく「才能軸」に合っていたとしても「努力ベクトル」が足らなければ成功しない。

そこで考えることは、「才能軸」は“合わせる”ものであっても、「努力ベクトル」は“創る”ことが
できるということ。もっと言えば「才能軸」は「努力ベクトル」があってこそ合うようになるということ。

「あの時ああしておけばよかった」と後悔し自分に必要なものを見つけてこれからを創っていく
のならばいいのですが、うまくいかないことは、後で“自分の言い訳”にしてしまうことが多い。
「たら、れば、でも、しかし、だから…」と何かが不足していたからダメになっただけで、本当は
成功していたと…そこに「努力ベクトル」を見つけることはできません。

「努力ベクトル」は、やりたいことを精一杯やってきたという失敗に対する潔さがあるからです。
だから、「試合に負けて勝負に勝つ」ように、「うまくいかなかったけれど成功した」ということが
実際にあるのです。


<嫌になったのならやめればいい。 
でも一度考えてほしい、本当に嫌になるまでやったのか?を…>


「こんなこと続けて何になる?…」 では、続けなければ何かになるのか?
今自分のやっていることはうまくいかないかもしれない、でも、挑み努力する心は成功する。
もしそこでうまくいかずダメになってしまったとしても、「努力ベクトル」が消えてなくなるわけじゃ
ないから、違う軸へ合わせればうまくいく可能性は十分にあります。 
実際に頑張っていた前の仕事が、全然違う今の仕事に役立つことがあるはずです。 

うまくいかないから「諦める」ということじゃない、その努力は誰かが必ず見ているのだから、
それを忘れなければ然るべき方向へみんなが導いてくれるのです。 
うまくいかない時、人は今の状況から逃れたいと考えても、どこに向かいたいのかを考えない…
すきなことがないのに、うまくいくはずがありません…帰り道を忘れた迷子のように。
うまくいくかどうかの前に、それがやりたいことであるかどうかを考えること。

「すきなことをやれ!」…ダメになる理由よりも、やりたいことを追求する「努力ベクトル」が
“成功軸”へ合わせてくれるようです。


参: 
「学ぶべきことは“何でも知っている人間”になるより、
知らないことを誰もが喜んで教えてくれるような人間になること」


「ものごとは努力によって解決しない」 クリシュナムルチ

「幸運は準備のできたものに味方する」 パスツール




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このカテゴリーの記事一覧⇒ 人生のヒント
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

▼ブログランキングに参加しています。クリックで応援していただけると励みになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ  
同じカテゴリー(人生のヒント)の記事
真実は嘘をつく
真実は嘘をつく(2009-10-21 07:54)


※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。