2006年07月09日

幸福とは、“感謝の心”そのものである

生涯で、どれだけ「ありがとう」と思えるかが、その人の人生の幸福度を決めるという意味です。そして、自分の欲望を満たそうとするだけの人には、決して幸福は現れないということです。何故なら、人が幸福と感じるその瞬間は、自分が誰かの役に立っているとき、また、誰かが自分の役に立っているときだからです。

勘違いしやすい部分なのですが、決して誰かより地位や名誉や財があって、崇められる存在であるということでも、誰かを利用し自分に利益がもたらされるように仕向けることでもありません。あくまでも、「与え・与えられ」の共利共存・もちつもたれつの「存在の法則」を意味します。そこに我田引水、私利私欲は持ってはならないのです。ただひたすら、与える気持ちを持ち続けることが必要です。

でも、そうは言っても誰もが幸せになりたい、余裕を持って暮らしていきたいと思うはず。
自分のことで精一杯で、まわりよりも優位でいたい、自分が苦労したり不幸になってまで見ず知らずの人のために尽くせません。

人は個として生まれた以上、それを守るために自分勝手に生きることしかできません。でも、良く考えてみると、コップ一杯の水にしろ、米一粒にしろ、その見ず知らずの人が自分に恵みをもたらしてくれていることに気付くはずです。そして、自分自身の存在が知らず知らずに、まったく見識のない人の生活を支えているということにも気付くはずです。

見ず知らずの誰かの哀しみ、喜び、怒り、楽しさは、言葉や音楽、絵画、世界情勢や文化・文明・国家・宗教…色々な媒体を通じて、必ず自分の心に届きます。だから、自分の哀しみ、喜び、怒り、楽しさもまた、色々な表現媒体を通じて見ず知らずの誰かに必ず届くのです。

「作用・反作用の法則」…ある物に力を与えると、それと同等の力が返ってくる法則。
不思議なことに、“心の働き”にも同じようにその法則は適用されます。それ故に、人の表現すること、生きることとは、自分のためであり、そしてその“見ず知らずの誰か”のためにあるということなのです。また、妬み・嫉み・恨み…負の力にしても同じことです。

それはボランティアだけのことではなく、勉強やスポーツやその他趣味事に没頭することももちろん自分なりの人生を精一杯生きるということ、また自分が酷く傷付いてしまったとしても、人の心の痛みを知ることができたと思えば、その経験は自分と誰かのために必ずなるのです。

自分が感謝の念を誰かに・何かに対して持つとき、いつかの自分が誰かから・何かから感謝されているということなのです。だから、「ありがとう」と言葉を発したその瞬間に、人は幸せを感じずにはいられないようです。

参:人を呪はば穴二つ、人を祝はば福二つ



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Posted by ayanpa at 12:24│Comments(7)感謝の言葉
この記事へのコメント
「ありがとう」はよく言ってるつもりですが、
小さい「得」に汲々としている自分がいます。
器の小さい自分が見えます。
いけませんね。
あらゆるものに感謝の心で向き合っていきたいです。

今から実行だ!!
Posted by 空凛 at 2006年07月11日 21:00
「損して徳をとれ!」なのか、「損して徳をとれ!」なのか、なかなか判断しにくいところがありますよね。
私はつい誰から何かをしてもらうとき、「ありがとう」より、「すみません」の方をつい言ってしまうんですよ。
誰かからの施しを申し訳なく思っているからだとはいえ、できれば「ありがとう」を使っていきたいですね。
私も実行あるのみです!
Posted by ayanpa at 2006年07月11日 23:18
追伸: 引越しおめでとうございます!
Posted by ayanpa at 2006年07月11日 23:24
上のアドレスの方の日記に、あなたの文章が使われてますが、同一人物ですか???
Posted by 名無し at 2007年08月11日 17:29
おお! 僕の文章がコピーされてる~~!
すみません、つい取り乱してしまいました。
ええと、この場合はどう対処したらいいんでしょうか?
とりあえず、メールにて削除をお願いしてみます。
ちなみに、僕は名古屋人ですので、まったくの別人です。
それにしても、無断転用する意味がよくわからないですね。
ご通知ありがとうございました。

追伸: 第三者を巻き込んでしまう場合がありますので、次回からはメールにてご連絡いただければありがたく存じます。 
重ねて感謝いたします。
Posted by ayanpa at 2007年08月11日 23:03
なるほど。
読んでいて心が温まりました。
ありがとうございました。
Posted by Michi at 2009年03月07日 21:27
Michiさんへ

お返事大分遅れてしまい申し訳ありませんでした。
インフルエンザに胃腸風邪、はたまたひどい花粉症と合い重なり身動き取れませんでした…言い訳ですね、ごめんなさい。
こんな僕のブログを読んでくれてありがとうございます。
少しでもMichiさんに効いてくれたなら、僕は本当に嬉しいです。
重ねて感謝とそしてお詫びを申し上げます。
Posted by ayanpaayanpa at 2009年03月23日 20:37
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