2005年12月10日

いじめられるのは、人と違うものを持っているからだ

(BY 岡本太郎)

陰湿な“いじめ”が横行している。 いじめに耐えかねて自殺してしまう子、大きくなってもその恐怖、心の傷から逃れられず、ゆがんだままの人生をたどってしまう人…悲惨だ。
いじめられるんじゃないか?という恐怖心を持つのは“人間”だからだ。

“集団の力学”…仲良しグループから派閥が、個人のアイディンティティ(自己統一性)を確立させることを許さないからだ。

ぼくは生まれつき権威に頭を下げたり、すりよってうまくやるということが出来ないたちだったので、まる一日中イビられた。 子供の世界の意地悪というのは残酷だ。 辛くて、自殺したいと何度思ったかわからない。「出る杭は打たれる」…叩かれても突き出ずにはいられなかった。

7つ8つの子供の頃からずっとそういうコンプレックスを持って、一生を送るというのはなんと辛いことだろう?
だから誰かとあったら相手にも、自分にも同情して「オレもお前も本当に可哀想なやつだ」と思うと、優しい気持ちになって救われるかもしれない。


誰もが個性を持っています。誰もが人とは違うものを持っています。
ということは、誰もがいじめられる要素を持っているということです。
しかし現実はそうでない。 何故だろうかと問えば、良くも悪くも“集団”というものに属していればまずは安全を得ることができるからです。

世の中は“持ちつ持たれつ“助け合って生きていますので、集団を否定するつもりはありません。しかし、自分という人間を確立しないまま集団に属してしまうと、右へならえ!で指示待ちのイエスマンになってしまうのです。

私も実は学生時代、いじめの対象になった事があります。
私はその当時何にも気付かずに、理由も知らぬまま、ただひたすらに耐え無視するように努めました。 仲良しグループが朝・昼食・体育・放課後…いつでも一緒に行動をともにして、他のグループの悪口やアイドルがどうだこうだと言い合っている…。 

私は意地を張って拒絶していたわけではありません。ただその輪に入って話題についていくことがどうしてもできなかった…。今思えば「くだらない」と言えるのですが、当時は「どうして自分ばかり…」と嘆いていました。

そうして、後にこの言葉を見つけたとき、とても救われたのを覚えています。
もし、いじめられて傷ついた子供を見かけたら私はこの言葉をかけてやりたい…。

誰もがいついじめられるかわからない恐怖を持っています。 もし、いじめに遭ってしまったら自分の個性を誇りに思うか、いじめる人間に「いじめられる恐怖が強いからいじめる側に回って自分を慰めようとしているんだなあ」と同情してやるかです。

弱い犬ほど自分の弱さを知らずよく吼える…吼えると強くなったような気がするからです。
決して自分を卑下することも、反発して相手と同レベルになることもしてはならないのです。
どちらにせよ、いじめる側の人間に打たれ強い者はいません。集団でなければ恐くてたまらないのです。 そんなことを気にするより、アイディンティティを確立させたほうが良いようです。

周りに迷惑をかけず、失敗せずに生きていける人なんて一人もいません。でも、自分の正しい意志を持ってそれを貫いたとき、迷惑は感謝や恩返しに、失敗は成功へと変化するのです。



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かなり、長いッスよ。
シカト(無視)はイジメ② 〜俺が伝えたかった事〜【熱血@卓球コーチの卓球ブログ(仮)】at 2006年01月31日 15:43
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