2006年09月25日

男と女を繋ぐものは、「同志愛」じゃないかしら

(BY 岡本敏子) 

「恋人同士」?「恋人同志」? どちらでしょうか。
行動は同じでも、心は同じでないということなのでしょうか?

「幸せにするよ」「幸せにしてよ」と一緒になったはいいものの、そのうち窮屈になってくる。
ともに生活をしていくことで陥る罠に「依存心」があります。

収入面、毎日の家事などは、分担させていけば妥協でバランスは保てます。
しかし、「パートナーを信じる」と言えば聞こえはいいですが、「パートナーなしではやっていけない」となると問題になります。そのうち「昔は~だった」と相手に対して不満ばかりが募り「価値観の不一致」等の理由で別れてしまうのではないでしょうか?


「恋はいつでも“片想い”なんだよ」 BY岡本太郎

両方が想い合うことが最高のように思えますが、それは依存しあう関係でもあるのです。
それに、片想いのほうが、恋は面白いはずです。受身になると愛のボルテージは下がるからです。
相手が喜ぶこと、楽しいことを一所懸命に悩んで、実行し結果を出すまでの“瞬間”に幸福感は現れるはずです。 その“瞬間”こそが“永遠”なのです。
ただ、それがうまくいくかどうか?を決定するもの…それが「志」という名の“縁”です。

個々の山の山頂だけを見れば、それぞれの山は独立したカタチでそびえたっています。
でも、山のふもとを見れば大地は“繋がっている”のです。
表面では互いに独立しているように見えても、根っ子の部分ではしっかりと繋ぎ合っているもの…それが「縁」ではないでしょうか?

無造作になりがちな人と人との繋がりに、個人的な意志や意図を超えた大きな“力”が存在することは疑いようがありません。
どれだけ嫌いな人物との繋がりも、何らかの“縁の力”が働き意識せざるを得ないのです。
だから、縁を切ろうとしても切ることができない…「無関心」のみが“無縁”であることになります。
私達の表層意識では繋がりえない相手でも、深層意識である“根底の意志”が同じでありさえすれば、必ず“縁”の力で繋がりうるのです。

大切なことは全体としての「志(夢)」を持ち、そしてそれに“合致する対象に関心を持つ”ことです。
好きな人がいて憧れや関心ばかりが先立っても、自分の志(夢)と合わなければ縁は繋がらないのです。
共通する「志(夢)」は「縁」となり、それが繋がって「円」になり、そして「宴」となる。
つい私達は同じ服装や同じ癖や同じ趣味を持つ相手こそが最良と考えますが、それが“うまくいく”相手だとは保証されないのです。
どちらかというと、自分とは逆の相手…でも共通の“志(夢)”がある相手であれば、ケンカしようが何しようが、きっと離れられない存在になると思います。

3年、5年、10年後を話し合えるパートナーを見つけたとき、重要なのは“役割分担”だと思います。
“同じ能力”であるということは、“同じ欠点”を持っているということなのです。
だから、「なりあまれるもの」と「なりたらぬもの」を“互いに補いあう”ことが「一体・円満」ということではないでしょうか?

山に登る人あれば、海に潜る人あり。
そこに“個”が存在するが “生きる”という
意味においてそれらは同じものだ。
大切なのはそれが社会的行為であるかだ


私達は「同じ行動」ではなく「同じ意志」によって繋がりえるのだと思います。


参: 
「相手の中から引き出す自分…それが愛だ」
「男と女は違うんだよ、だから一体なんだ」  岡本太郎

「類は友を呼ぶ」
「“志”…“士”は高く、“心”は低く持つべし」
「得意分野が違えども、センスやコンセプトが共有されれば、必ず人と人は繋がり得る」




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この記事へのコメント
夢は縁となり、それが繋がって円になり、そして宴となる。

ステキな表現ですね。

「円を作る」、人付き合いが苦手な私の一生の課題です。
Posted by 空凛 at 2006年09月26日 12:37
空凛さん、ありがとうございます。

>人付き合いが苦手な私の一生の課題です。

空凛さん、安心して下さい。
僕も同じく人付き合いが大の苦手なんですよ。
でも、だからこそ自分の居場所を作ろうとあがきながら、自分の表現をしていくんだと思います。
もしかしたら、今僕がしているこのブログもそのひとつのあがきかも知れませんね…。
Posted by ayanpa at 2006年09月26日 18:28
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