2005年09月12日

命を賭ける決断はいつも悲しみであり・・・

命を賭ける決断はいつも悲しみであり、必然性と不可避性はいつも、「人にわかりやすい正義」に反することになる。 
(BY 三島由紀夫『映画芸術:我慢としがらみ』)

「正論」=「正義」とならないのが世の常です。
「人情」が「正義」を無視または超越するからです。
それを「任侠(にんきょう・おとこだて)」といいます。

純粋に真面目に生きれば生きるほど矛盾錯綜し、犯罪行為にしか到達しない。
愚かなまでの覚悟は知的に美しい。これぞまさに「悲劇」です。

一方、学識に豊んだ学者達の「人間性と生命の尊厳」にしか到達しない思考がそれを「悪」とします。
きれいごとだけの「正論」を振りかざし、机上の空論を正義だとして、自分はいつでも安全な場所にいる…。それが「正しいこと」であり、「美しいこと」なんでしょうか?

真の美しさとは、愚鈍なまでの情熱と覚悟からなるもので、時に正義とは真逆な所に或っても、情念は「知的」な思慮深さに結晶する。正義を語るには、自分の命を賭ける勇気が必要なのです。

私達に必要な正義とはいったい何なのでしょう。
時に情念やメンツによる決断は正論や命の尊厳よりも重くなるようです。



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